この年表は「三国志ハンドブック」を参考に作成しています。
三国志年表A-2
西暦 |
魏 | 蜀 | 呉 | 主要事項 |
220 | 黄初元年 | ― | ― | 曹操、洛陽にて没す。曹丕、後漢の献帝より禅譲されて帝位につき魏を建国する。献帝は山陽公となる。洛陽に遷都する。陳羣「九品官人法」を定める。孟達、魏に降る |
221 | 黄初二年 | 章武元年 | ― | 劉備、帝位につき、蜀を建国する。諸葛亮、丞相となる。劉備、呉討伐の軍を起こす。孫権、魏に臣従を申し入れ、魏より呉王に封じられる。張飛、部下に殺される |
222 | 黄初三年 | 章武二年 | 黄武元年 | 劉備、夷陵に進出するが、陸遜の反攻にあい大敗を喫する。孫権、魏より独立し、三国鼎立なる |
223 | 黄初四年 | 建興元年 | 黄武二年 | 劉備、白帝城で病没し、劉禅が即位する。諸葛亮、後事を託される |
224 | 黄初五年 | 建興二年 | 黄武三年 | 呉・蜀の同盟が成る。魏、呉を攻めるが敗退する |
225 | 黄初六年 | 建興三年 | 黄武四年 | 諸葛亮、「七縦七擒」の策をもって南方の異民族を平定する。魏、ふたたび呉を攻めるが勝てず |
226 | 黄初七年 | 建興四年 | 黄武五年 | 魏の文帝曹丕、病没し、明帝曹叡が即位する。孫権、魏を攻めるが、司馬懿の反撃にあって敗退する |
227 | 太和元年 | 建興五年 | 黄武六年 | 諸葛亮、「出師の表」を奉呈して、漢中に駐屯する |
228 | 太和二年 | 建興六年 | 黄武七年 | 司馬懿、孟達を斬る。諸葛亮、【示β】山に進出するが、街亭に敗れ、馬謖を斬る。陸遜、石亭で魏の曹休を大破する。諸葛亮、陳倉を包囲するが降せず |
229 | 太和三年 | 建興七年 | 黄龍元年 | 孫権、帝位につき、建業に遷都する。趙雲没する |
230 | 太和四年 | 建興八年 | 黄龍二年 | 魏、蜀に兵を進めるが、長雨のため撤退する |
231 | 太和五年 | 建興九年 | 黄龍三年 | 諸葛亮、ふたたび【示β】山に進出し、司馬懿を破る |
233 | 青龍元年 | 建興十一年 | 嘉禾二年 | 公孫淵、呉に臣従を申し入れるが、一転して呉の使者を斬り、魏に寝返る |
234 | 青龍二年 | 建興十二年 | 嘉禾三年 | 諸葛亮、五丈原に司馬懿と対陣中に病没する |
235 | 青龍三年 | 建興十三年 | 嘉禾四年 | 蒋【王宛】、諸葛亮の後を継ぎ、大将軍に、費【示韋】、尚書令となる。明帝、宮殿を造営し、諫言集中する。司馬懿、太尉となる |
237 | 景初元年 | 建興十五年 | 嘉禾六年 | 公孫淵、自立し、燕王と号する |
238 | 景初二年 | 延熙元年 | 赤鳥元年 | 司馬懿、遼東を討伐し、公孫淵を斬る。倭の卑弥呼、魏に使節を送り、親魏倭王の証書・印綬を受ける |
239 | 景初三年 | 延熙二年 | 赤鳥二年 | 明帝、病没し、幼帝曹芳が即位する。司馬懿・曹爽が後見にあたる。曹爽、太傅にまつり上げる |
244 | 正始五年 | 延熙七年 | 赤鳥七年 | 魏の曹爽、蜀に侵攻するが、費【示韋】に敗れて兵を引く |
245 | 正始六年 | 延熙八年 | 赤鳥八年 | 陸遜、後継者争いのなかで、憤死する。宦官黄皓、劉禅の寵臣となる |
246 | 正始七年 | 延熙九年 | 赤鳥九年 | 蜀の蒋【王宛】が病没し、費【示韋】が継ぐ。姜維、衛将軍となる。毋丘検、高句麗を討伐する |
247 | 正始八年 | 延熙十年 | 赤鳥十年 | 曹爽の専横が募り、司馬懿は病と称して自邸にこもる |
249 | 嘉平元年 | 延熙十二年 | 赤鳥十二年 | 司馬懿、クーデターをおこし、曹爽とその一味を誅殺、朝政を掌握する。夏侯覇、蜀へ降る |
250 | 嘉平二年 | 延熙十三年 | 赤鳥十三年 | 孫権、太子孫和を廃して孫亮を立てる |
251 | 嘉平三年 | 延熙十四年 | 太元元年 | 司馬懿、病死し、司馬師が継ぐ |
252 | 嘉平四年 | 延熙十五年 | 建興元年 | 孫権、没し、孫亮、即位する。諸葛恪、専権を振るう |
253 | 嘉平五年 | 延熙十六年 | 建興二年 | 孫峻、諸葛恪を斬って丞相となる。費【示韋】、刺殺される |
254 | 正元元年 | 延熙十七年 | 五鳳元年 | 司馬師、魏帝の曹芳を廃し、曹髦を立てる。李豊・張緝・夏侯玄のクーデター発覚し、誅殺される |
255 | 正元二年 | 延熙十八年 | 五鳳二年 | 毋丘倹・文欽、寿春で謀反し、毋丘倹、斬られ、文欽、呉に投降する。司馬師没し、司馬昭、大将軍・録尚書事となる |
256 | 甘露元年 | 延熙十九年 | 太平元年 | 孫峻、没し、孫【糸林】後をおって大将軍となる。姜維大将軍となる |
257 | 甘露二年 | 延熙二十年 | 太平二年 | 諸葛誕、寿春で謀反し、呉に帰順を願い出る。司馬昭、寿春を包囲し、呉の救援軍撤退する |
258 | 甘露三年 | 景耀元年 | 永安元年 | 諸葛誕、文欽を斬る。司馬昭、寿春城を抜き、諸葛誕を斬る。孫亮、孫【糸林】誅殺に失敗する。孫【糸林】、孫亮を廃し、孫休を即位させる。張布ら、孫休の命を受け、孫【糸林】を斬る |
260 | 景元元年 | 景耀三年 | 永安三年 | 司馬昭、曹髦を廃し、曹奐を立てる |
261 | 景元二年 | 景耀四年 | 永安四年 | 宦官黄皓、蜀の朝廷を牛耳る |
262 | 景元三年 | 景耀五年 | 永安五年 | 濮陽興、丞相となり、張布とともに呉の朝廷を牛耳る |
263 | 景元四年 | 炎興元年 | 永安六年 | 魏のケ艾・鐘会ら、蜀に侵攻する。劉禅、降伏し、蜀滅亡する |
264 | 景元五年 | ― | 元興元年 | 鐘会、ケ艾を謀反の罪で誣告し、姜維らと反乱するが、内紛のすえ、ともに殺される。孫休、没し、濮陽興、孫晧を帝位につける。孫晧、濮陽興・張布を誅殺する |
西暦 |
晋 | ― | 呉 | 主要事項 |
265 | 秦始元年 | ― | 甘露元年 | 司馬昭、没し、司馬炎、晋王・相国となる。ついで禅譲によって帝位につき、晋を建国する |
266 | 秦始二年 | ― | 宝鼎元年 | 倭の女王壱与が朝貢 |
272 | 秦始八年 | ― | 鳳皇元年 | 王濬、大艦の建造に着手する。呉の歩闡、西陵城をあげて晋に投降する。陸抗、西陵を包囲し、歩闡を斬る |
274 | 秦始十年 | ― | 鳳皇三年 | 陸抗、没する |
279 | 咸寧五年 | ― | 天紀三年 | 晋、呉征討の大軍を起こす |
280 | 太康元年 | ― | 天紀四年 | 孫晧、晋に降伏して、呉、滅亡し、晋の天下統一成る |
290 | 太熙元年 | ― | ― | 司馬炎が死亡 |
300 | 永康元年 | ― | ― | 八王の乱がおこる |
311 | 永嘉六年 | ― | ― | 永嘉の乱によって都の洛陽が陥落するとともに、懐帝が匈奴の捕虜となる |
313 | 建興元年 | ― | ― | 懐帝が殺され、愍帝が長安で即位 |
316 | 建興四年 | ― | ― | 愍帝が匈奴に殺されて晋(西晋)が滅亡。呉胡十六国時代が始まる |